よくあるお問い合わせ
鍼灸治療院に通っているのですが、坐骨神経痛が治りません。良い治療院はないでしょうか?
お問い合わせの中に、鍼治療を受けている方もいらっしゃいます。治療直後は痛みは無くなるとのことです。これは本治法と言って、根本から治す方法をしていないからです。また、坐骨神経痛にはこれだけでは早く治せません。コツが必要です。痛みの出ている個所、阿是穴といいますがここに鍼をしているだけでは治りません。これを使うなら灸をするほうが良いでしょう。温めたり、引っ張ったり、揉んだり圧したり、湿布したりしてだめで当院に来られます。坐骨神経痛には効き目がありません。1番は良い鍼灸師を見つけることです。
見つけ方の方法をお教えします。
- タウンページから「鍼灸専門」を開きます。
- 質問の1「本治法をしていますか」根本から治す方法です。
- 質問の2「脈を診ますか」1で嘘を言っても、これをするか否かで分かってしまいます。
- 以上がクリアーできたら病名を言って、どのぐらいで治るか聞いてください。
- 「すぐ治ります」と言うところは避けます。治療の経過を丁寧に教えてくれるところなら、一度診てもらう価値のあるところでしょう。
友人ががんの手術をしたのですが、治療は適切だったのでしょうか?
しっかりとした病院だったのでしょう。関係者を集め、インフォームドコンセントをしてくれたようです。手術個所は2箇所。1箇所は成功し、1個所は薬が入らず失敗した。この手術は正しいか否かと言う問い合わせでした。
お答えとしては、私は医者じゃないのでこれに付いては分からない。その任にないと答えました。心情は理解いたします。ここでの問題は2つ上げられるのではないでしょうか。1つはアメリカのようにセカンドオピニオン、すなわち、他の医者に気軽に意見を聞く環境が日本に無いことです。1つは癌と言う病気に対し、治療方法が確立していないからです。そこでこの方は大切な友人のことを思い、困ってメールを送られたことと推察します。
アメリカのNIH(日本の厚生省にあたるか?)がこの10年の癌治療調査をしたところ、まったく進歩していないのが分かり報告した。そこで国上げて大騒ぎになって、オールタナティブメディスンと呼ばれる、西洋医学以外の治療方法を模索しています。手元にあるアメリカガン協会編集の「Informed Decisions自分で選び、決定するために」保険同人社刊を見ても、あくまで治療方法は自分で選ぶように資料提供がなされています。治療はあくまでも西洋医学内ですが。上記の方にはこの本を勧めました。しかしどうでしょうか。癌治療の現状を知って、すでに受けてしまった治療の是非を言っても仕方ないことと思います。いわんや知ることによって、今以上のショックがあるのではないでしょうか。
最近お二人の医師にお話を伺う機会がありました。お1人は昇先生。笑いを生活に取り入れ免疫力を高めるよう指導したり、末期癌患者をモンブランに連れて行き延命効果を出している。テレビで紹介されたりしているので、ご存知の方も多いと思います。「癌治療を頼まれたとき私は、いくつかの治療方法を提示し患者にその中から選ばせる。」とおっしゃっていました。お1人はオーリングテストの大村恵昭先生です。「無くなった有名俳優が癌治療を依頼してきた。」「先生は癌を治せますか。某大学病院の医者は、このアメリカの薬を使えば治るといった。」「アメリカでは、認可を受けた癌治療薬も試薬みたいなものです。癌を治しているが、癌治療はやってみなくては分からないと答えた。」そうです。私がみて、癌治療について適切な処方をされている先生でも、言えるのはここまでが限界だと思います。自ら選び自分で判断する。多くの日本人にとって苦手な自己責任、自己判断が重要な病気です。精神的な意味でのビッグバンが、こんなところにも現れているのではないでしょうか。
その他有名になった近藤誠医師の一連の癌に関する著作、講談社+α文庫など。また癌専門医が癌になって書いた本などを読まれたらいかがでしょう。癌になる前にです。
高麗手指鍼でも、癌治療の報告があります。私が習った韓国人の先生は、テレビで紹介されたせいか癌患者、それも末期が多かったようです。
私について言えば、この2年間で2名診ました。1名は子宮癌。リンパに転移し、抗癌剤治療をしていました。「同じ治療をしている人が、抜けた頭髪が生えてこないのに、私は生えてきた。」その効果を初めは認識していたが、治療回数も少なかったので、納得いく鍼の癌治療効果がでないうちに他の療法に変えた。もう一人は悪性のメラノーマである。親戚から、友人と言うことで発症時に相談を受けた。まず病院で手術を受け、再発したら治療すると言うことにした。最初からこの治療に命を賭ける人は、日本にはいないからである。それと1年の期間は癌と言うものの認識をするに十分な時間と考えたからである。また1年後でも、高麗手指鍼治療なら治せると思ったからでもある。1年未満で発症し来院した。意外だったのは、癌が治るとふれこみの温泉療法に洗脳されていたことだった。治療を選ぶこと、これは誰も止められない個人の自由、権利である。私としては論理の積み重ねの先にある治療方法を選んでほしかった。2週間の連続治療の中でそれを示したが、理解されなかったようである。私もこの道に入るきっかけは、ひどい蕁麻疹を治すところからであった。西洋医学に見切りをつけたとき、東洋医学へと言う時代ではなかった。しかし民間療法から入って、漢方薬、高麗手指鍼までいくつもの治療法をうけることとなった。振り返って、その全ての治療は中国医学四千年、西洋医学四百年、その叡智の積重ねの先の治療を決してはずさなかった。紆余曲折時間はかかったが、その全ての選択は間違っていなかった。その判断基準は自らが行い治療効果を判定し、治療の基本概念にまで踏み込んでいったことの結果だと今思っている。
以上は8年ほど前のお答えです。現在でしたら治療技術も上がり、末期がんの治療例もありますので、希望があればいつでも喜んで治療を開始する体勢を整えています。
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