リウマチ(リュウマチ)のお悩みは「手のひら先生のリウマチ相談室」

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手のひら先生の治療日誌07年12月11日発行

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「手のひら先生の治療日誌」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。このほか「手のひら先生のリウマチ相談室ブログ~手のひら先生の独り言~」と「リウマチの広場(by 手のひら先生)」もありますのでこちらもよろしくお願いいたします 。

本日のテーマ「ワーキングプアと鍼灸師」

NHKでワーキングプアの特集をしていましたね。確かにグローバル社会化して、競争社会からはじかれてしまった人間の、悲惨な状況は身につまされるものがあります。利益最優先の会社が、労働生産性を上げるためリストラを行い、アウトソーシングや後進国の中国やベトナムへ、単純労働から中程度まで生産をシフトさせている。

冷たい国だ。痛みわけだとか言って止めた総理大臣は、やりっぱなし言いっぱなし。何もフォローがない。セイフティーシステムとして有るべきものが、何にもないのがこの国ではないだろうか。何もしていない、何も考えていない、責任は常に個人に帰す。それがこの国の基本ではないであろうか。

私は団塊の世代の最後のほう、まもなく60歳になります。中学に入ると高校進学、高校に行くと大学進学、そして就職と常に競争社会に置かれていました。常に上昇志向があったと言えるのではないでしょうか。私の治療室や甥っ子に聞いたり、現代の若者の考えを聞くと「将来は食べれれば良いです」と言う言葉が返ってきます。

でもね、患者さんを一日10人見たいと思ったら、15人程度来てもらえるぐらいの実力がないと、目標を達成できないよ。こういってやるのだが、理解できないようである。

私が鍼灸学校へ通うと言ったとき、両親は怒ったほかに「貧乏になるから止めてくれ」そう言って止めようとしました。今は少しはマシですが、普通はそのような考えになるんでしょう。今も昔も職業を持って学校へ行ったなら、そのほとんどは資格を取って終り。開業する前に挫折してしまうのだから、厳しい世界と言ってみればそういえます。

専門学校感覚で入学した若者はどうなのであろうか。就職といったら病院のリハビリか鍼灸院整骨院になるのでしょうか。

亡くなられてしまいましたが、先生がおっしゃった言葉は今も忘れません「君たちは年なんだから(夜間の学部は平均年齢が高めです)すぐ開業しなさい」この言葉を真に受けて開業したらひどい目にあいました。最初の頃は。「鍼灸院では技術は学べないよ。従業員に教えたらすぐ止めてしまうからね。整骨院では忙しいだけだ。病院では医師の下働き」とも言われていました。

これもNHKの特集で「タクシー業界をレポート」していました。規制緩和でたくタクシー運転手の所得が激減し、生活が成り立たなくなっていると言うことでした。今もそれは変わりない状況ですが。レポーターが運転手にインタビューをしていました。「ところでハセガワさんは(オー、俺と同じ苗字だ)前職は何の職業でした?病院の鍼灸師でした」うーん、やはり先生の仰っていた事は真実だった。件の先生はこういうことも言っていました。「病院に勤めると、職員と同じ待遇だろ。鍼灸治療で保険から降りる金額では給料に見合わない。病院が苦しくなったら、真っ先にリストラされるのは鍼灸師なんだよ」まさに的中していました。

病院鍼灸師には効果が出る出ないはあまり関係ない。病院では看板があるから患者は来る。開業すると、1時間なら1時の中で治療効果を出さないと、患者さんは来てくれない。開業とはそのような厳しさがある。病院ではそのような技術が学べないのである。そのようなことをおっしゃっていましたね。

昔のデーターですが、鍼灸専門家が見る一日の患者数の統計がありました。平均は1日5から6人でした。200人以上もあり0人というのもありました。0人レベルで食べられるの?と言う疑問はわきますが、おそらく視覚障害者で障害者年金がカバーしているのでしょう。

どのような鍼灸師でも、長くやってると1日3人は患者が来るよ。気のあった患者ができてそうなるもんだ。こうおっしゃった先生もいましたが、私のようなところでは癒しをやっていないんで、これは当てはまりません。3人ではワーキングプアになってしまいます。

私が鍼灸師になると決めたとき誰も止められませんでした。東大でた先生も元上司も、鍼灸学校の先生も。親が阻止しようと電話掛け捲って画策したのですが。でも今私がそれを頼まれたら一発で止められます。ワーキングプアにならないために。

1、学校でて資格を取るのは簡単です。でも治す技術は教えてくれません。病院で働くような鍼灸師を要請するカリキュラムなので、授業時間内に東洋医学の治せる技術までは行かないということです。

2、年取っていたら就職は無理です。また開業するにしても、マッサージの資格を持っていないと、一般的に言って生活を維持していくのは無理でしょう。

3、マッサージがうまいと鍼の患者は来なくなります。でも鍼治療をしたい。となるとセミナー程度のことでは技術を習得できない。そこで週1でも無料奉仕しながら教えてもらう、弟子入りを探すことになります。しかしどの先生にするかとか実際見つけても、そこに受け入れてくれるか空きがあるのかという問題も生じます。

ワーキングプア鍼灸師にならないようにするには、それなりの高いハードルがあるのです。最近お友達になった、また尊敬できる鍼灸師に出会いましたが、彼はセミナーも通ったが、治療にも通ったそうです。3年間も。それを聞いて人それぞれ努力しているなーと感心しました。彼は1日10人以上患者を診ていますが、予約は1ヶ月半先まで埋まっているそうです。中には1年先まで入れている人も何人かいらっしゃるそうです。開業するときは、先生が「もう君は来なくて良い。どこどこで開業しなさい。」といってくれたそうです。

どのような世界でも人と違う努力をしないと、平均からは抜け出せないのだと改めて思いました。ちょっと人と違うような外見を見せても、やがては化けの皮が剥がれてしまいます。

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