自律神経免疫療法の新しい指のマッサージ
爪もみ療法は故安保徹教授と故福田稔医師との共同研究で、自律神経免疫療法として知られています。
爪の根元を圧し副交感神経を活性化し、自律神経のバランスが簡単に取れます。
爪もみ法は副交感神経を元気にし、間接的に交感神経を抑制しバランスがとれるのです。
血液の成分、顆粒球とリンパ球の比率が正常になり、免疫度が上がるというものでした。
爪の根元のツボは井穴(セイケツ)と呼ばれ、鍼師はここから少量の血を出します。
これが自律神経免疫調整法です。
私は研究の中で経絡には自律神経も含まれていることを発見しました。
それが三焦経と心包経の2つの経絡でした。副交感神経と交感神経、臓腑を含んだ気の流れであることを発見しました。
今回は自律神経を調整できるのか、手元にあるオーリングテストと診断試料を使って検証しました。
オーリングテストとは
ニューヨーク在住の大村恵昭博士が発明されたテスト法です。
科学的に厳密な数値を計測するわけではありません。博士も最初は医学的に厳密さを求めていたようですが、今は気の世界に属する診断法であると言われているようです。
それでも東洋医学で使う診断方法は治療家だけが感じるものですが、オーリングテストは患者と治療家が共通の感覚が持てる診断方法です。
オーリングテスト試料とは
オーリングテストは博士が持つ特許です。
様々な診断が出来る試料があります。
自律神経免疫療法が神経に影響をどの程度及ぼすのか、計測しようと考えた時に20年近く前に手に入れていた試料を思い出しました。
副交感神経伝達物質アセチルコリンです。
交感神経はノルアドレナリンが該当しますが、残念ながらなかったのでその前駆物質ドーパミンを使います。
自律神経とは自律免疫療法とは
自律神経は字のごとく自分の自由に制御できない神経です。
内臓を広く支配しているものもこの神経です。
消化器 循環器 造血作用など正常に働いていれば、血液の顆粒球とリンパ球の比率が正常に保たれ、免疫度も高まることになります。
副交感神経をを調整する方法は、腹式呼吸しかありませんでした。
爪もみ法は副交感神経のみの調整法でした。
三焦経心包経とは
心臓をまとう臓器として考えられたものが心包です。
消化器をまとめた臓器が三焦経です。
そこで西洋医学の側から想像上の仮想の臓器と批判されてきました。
二千年前の治療家が作り上げた臓器であるはずがない、おそらく治療を行う中でどうしてもこの2つを加えなくてはならない事情があったのだと私は考えていました。
検証すると三焦経は消化器と交感神経をまとめた臓器、心包経は心臓のほか循環器をまとめた臓器であることが分かりました。
五臓六腑の経絡だけでは治療できないなど、どうしても新しい経絡が必要になったのではないでしょうか。
それが臓腑のほかに自律神経をまとめた臓器になったと私は考えました。
指マッサージの結果
事前に私が指マッサージを行い検証してみました。ng は10億分の1の単位です。
ドーパミン テスト前 10回 20回 30回
90 70 40 10
アセチルコリン 400 500 700 800
患者さん(関節リウマチ患者さんで生物学的製剤使用中)
ドーパミン 400 300 70 20
アセチルコリン 600 800 900 1100
テスト試料が揃わず完ぺきとは言えないかも分かりませんが、指マッサージの自律神経免疫療法の効果を検証できました。