まだまだ東洋医学に対する認識は行き渡っているとは思われません。特に鍼灸は歴史的にも理論技術的にも発展してきているにも係らず、「痛い」とか「古い」「恐い」として避けられてきたきらいがあります。
このような疑問質問に少しでもお役に立ち、鍼灸の効果のすばらしさを知っていただこうと、このページを設けました。
中国三千年、日本でも仏教伝来と伴に伝わった伝統ある鍼治療を、少しでも知っていただきあなたの健康にお役立てください。
世界を見渡せば「鍼」はもはや東洋だけの医療ではありません。
西洋科学的、哲学的な立証ができないため、やや劣った医療のように思われていました。
しかし地球上で見れば、西洋医学なるものはその歴史は100年前後にすぎません。
インドのアーユルベーダは五千年の歴史が、アラブの医療は三千年、中国医学は四千年と深い歴史を持っています。その他新興医学といわれる、オステオパシーやカイロプラクッティックも存在します。
アメリカでは日本人の女性鍼灸師が、ハーバード大学で鍼灸を教えています。
イギリスのホームドクターは、痛みには「鍼」を使用し、それは保険診療の対象になっているそうです。フランスにはすばらしい「耳鍼」があります。耳鼻咽喉科の医師、ポール・ノジェ博士が発明したものです。日本にも山本敏勝医師が、YNSAと知られている「山本式新頭針療法」を発明しました。
もちろん中国には伝統的な鍼の歴史があるのは、ご存知のことと思います。中国鍼にも様々なものがあり、単に「中国針」の一言でくくりきれるものではありません。
アメリカでは鍼灸治療を行える資格は、鍼灸師・漢方医(漢方薬剤師と鍼灸師を合わせたような資格と理解しています)・医師が持っています。
中国では病院内で西洋医師と漢方医師、そして鍼灸師が同等の地位で治療を行なっているそうです。もちろん国家公務員です。優秀な鍼灸師は国外には出られないと聞いています。さしずめ鍼灸の頭脳流失を防いでるということでしょうか。
あなたが何か中々治らない病気で悩んでいる場合、その治療を離れもっと広い視野で医療を見たらいかがでしょうか。きっと世界にはあなたに合う医療が存在するはずです。
目次
- 1.鍼は痛いですか
- 2.鍼は癖になるか
- 3.鍼の治療間隔
- 4.鍼治療は病院と併用できるか
- 5.妊娠中の鍼
- 6.当日の風呂使用
- 7.金属アレルギーの鍼治療
- 8.関東関西の鍼認識の差
- 9.治療後の注意点
- 10.感染症対策
- 11.エイズと鍼
- 12.使い捨て鍼について
- 13.鍼の禁忌症
- 14.オートクレーブの滅菌
- 15.鍼はなぜ効くのか
- 16.気について
- 17.あんまと鍼は気で治す
- 18.鍼の適応症と禁忌症
- 19.こりについて
- 20.体質によって鍼灸効果に差が出るか
- 21.鍼灸の進歩
- 22.ツボと経絡って何?
- 23.鍼の流派
- 24.陰陽五行論
- 25.小児鍼について
- 26.中国針について
- 27.スポーツ鍼について
- 28.灸頭針について
- 29.皮内鍼について
- 30.接触鍼について
- 31.お灸と温灸の違い
- 32.脈を診るとは?
- 33.美容の鍼とは
- 34.肥満対策・痩身鍼
- 35.奇経治療とは
- 36.高麗手指鍼とは
- 37.耳鍼について
- 38.鍼灸資格と鍼灸学校
- 39.鍼灸学校卒業後進路と開業
- 40.鍼灸師の作り方
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