リウマチ(リュウマチ)のお悩みは「手のひら先生のリウマチ相談室」

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手のひら先生のリウマチ相談室ブログ 11年6月10日発行

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「手のひら先生のリウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。このほか「手のひら先生の治療日誌」と「リウマチの広場(by 手のひら先生)」もありますのでこちらもよろしくお願いたします 。このブログでは日々鍼灸師として、学び考えた事をテーマにしていきます。

本日のテーマ「ドラマJINに置ける漢方医の扱い方 」

TBSテレビドラマ「JIN」のなかで、漢方医がどのように扱われているか? 私が小学生の頃見た漫画では、徹底的に漢方医が悪者として扱われていました。 このJINの中でも少なからず「邪魔をするヒーラー」として描かれています。 なぜ常にこのように書かれているかと言うと、それは明治の「医師制度」が確立した時まで戻らなければなりません。 そこには時代背景と政府の思惑から、漢方医が悪者と描かれる端緒がありました。 ここで抑えて置かないといけないのは、東洋医学は内科のみで外科はありません。 東洋医学のバイブル「黄帝内経コウテイダイキョウ」は、「内」の文字があるとおり内科だけです。ちなみに内科はここから取られたのです。 では外科の外経はなかったのかというと、実は存在したようなのです。 中国三千とも四千とも言われる歴史の中で、失われてしまいました。 歴史の授業で習ったように、秦の始皇帝の文物焼き払い「焚書坑儒」のあったお国柄、文献が残らないのもむべなるかなです。 また歴史上では名医とされ手術を行なったものは、中国以外の人間であるとも推測されているのです。 歴史上突然現れ消えていったとか、その前がないのに突然その国に技術が導入できるのは、外科だからであるとも述べられています。 何はともあれ東洋医学は内科で外科はありません。もっとも江戸時代に賀川産科は有りましたが。産科は外科でしょうか?という問題はありますが。 西洋医学はご存知のとおり、伝染病をいかに防ぐかというところから始まっています。顕微鏡を覗き細胞の中に何かいないか、その研究から始まりました。 アルベール・カミュの名著「ペスト」には、西洋でのペストがどのように凄まじいものであったことが描かれています。 「史上の100万の死など、頭のなかでは一抹の煙に過ぎない」というような表現が有りました。正確ではありませんが? いまドイツで死者を出している、Oー154ですか。これなどを見ても陸続きの国にとって、国境は病気の境を示すものではないことがわかります。 解剖を正確に行なって細胞の中に病気の原因となる物を追求していった西洋医学、生きている人間をそのままにしてどう治療しようかと考えた東洋医学、両者は根本から発想や哲学が異なるのです。 外科というのは見た目でその威力、成果がわかります。 傷口を縫う、骨折部をつなげる、がんを切除する。明確にわかります。 一方内科と言うのは細菌感染など原因がはっきりするもの以外、まだまだ処方が決まらないものが多い。 さて現代の病には原因が特定できず、対処の難しい病気が数多くあります。その多くは強いストレスが、発端であったと推定されているものがあります。 そこに西洋医学とは視点の異なる東洋医学が、いま多く求められている背景としてあると言われています。 この病気に対する東西医学の違いを認識しておかないと、両者をいつも対立する構図でしか見れません。 私は東西医学が融合して行く良いとこどりは決して出来上がらないと思います。統合医療などという言葉がありますが、それはマボロシでしょう。 西洋医として一家言を成す医師は、決して漢方医になる余裕は生まれません。 また存じ上げている名のある漢方医で、漢方西洋薬同時に処方される人は見たことがありません。 ひとりの頭の中で、西洋哲学東洋哲学の上に存在する医学を完結することは不可能です。 漢方医がなぜ西洋医学者に対し悪者として描かれるようになったかと言う背景に、前に述べたように時の明治政府の陰謀が存在するのです。 時の政府は戦争に備え、戦場で治療のできる医師を早急に育成する必要が有りました。 そこで医師制度を提案したのです。相当の反対がありましたが、第1回の試験の内容を易しくすること、そして救済策として2回目を行なったことなどから、反対性勢力を抑え込みました。 富国強兵制度の渦の中に漢方医が飲み込まれて行ったしまったのです。 この経緯は竹山晋一郎著「漢方医術復興の理論」に書かれており、この本によってこのことは定説になったのです。 漢方医術復興の理論 績文同刊 (ただいま絶版) http://www.amazon.co.jp/%E6%BC%A2%E6%96%B9%E5%8C%BB%E8%A1%93%E5%BE%A9%E8%88%88%E3%81%AE%E7%90%86%E8%AB%96-1971%E5%B9%B4-%E7%AB%B9%E5%B1%B1-%E6%99%8B%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/B000JA0SGC このことを単純な計算で、どのくらい人的資源が失われたか計算してみます。 どのような職業でも一人前になるのは10年という単位が必要です。 当時いた漢方医は確か六万人と聞きました。 漢方は経験が必要でありもちろん学習することも。加味して1日10時間従事するとして、漢方医になるまで必要とする時間は、10時間*365日*10*60000=21億9千万時間 この貴重な時間と人的資源が失われてしまったのです。 今日求められ復活しつつある漢方が、このときからいかに苦難の道を歩んできたか、それは復興に尽力された方々の歴史を知れば、いかに大変であったかがわかります。 時の政府は時間も人も居なかったので、漢方医を西洋医に置き換える暴挙に出たのです。 そのような背景が漢方医を悪者として描かせ続けているのだと思うのです。
042-365-9781