リウマチ(リュウマチ)のお悩みは「手のひら先生のリウマチ相談室」

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手のひら先生のリウマチ相談室ブログ 07年12月21日発行

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「手のひら先生のリウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。このほか「手のひら先生の治療日誌」と「リウマチの広場(by 手のひら先生)」もありますのでこちらもよろしくお願いたします 。

本日のテーマ「技術を超える その2」

鍼灸師の友人の話を少し継ぐと、「一所懸命鍼をやっているのだがなかなか変化が出ない。そこへある骨に刺激をといっても気を入れるのだけれどやると、今までがうそのように鍼が効いて変化するんだよね」と言うことでした。もっとも確たる基礎技術があった上での話で、何にも治せないくせに他の技術を学んでもそれこそ「糞の役にも立たなくなってしまいますが」汚い言葉で、コマワリ君みたいですね。若い人は知らないっか。

その昔NHKテレビを見て感動したことがあります。その日付は忘れてしまい、もしかすると鍼灸学校在籍時だったかも知れません。「一竹辻が花染め」ご存知でしょうか。

室町時代の絞り染め技法を復活したのが、久保田一竹氏でした。大学生の頃NHKのお昼の番組に出られていて、この失われた技法を赤貧の中で復元したことを知りました。もう48,9年前のことだったようです。この弟子さんが師匠に仕える様子をインタビューした番組でした。

8時ごろから仕事場に出て、夜8時ごろ仕事が終わります。家に帰って片付けが終りおよそ0時、そこから今度は今日のおさらいをします。深夜2時までです。翌朝は先生が「朝日の富士山を見たい」と言うので、6時ごろに富士山まで送ります。そしてまた8時から仕事に付くのです。夜はまた昨日のようにおさらいです。付いていたアナウンサーが知らず思わず出たような質問をしました。「何でそこまで先生について行くんですか?」「私が仕事をして技術を学で行くと必ず壁に突き当たります。そこでウロウロしていると、それを見ていた先生が一言アドバイスをくれるのです。その一言でまた私の技術が飛躍的に進歩していくのです。」これを聞いて技術を伝えると言うのはそういうことか、分かったような気がいたしました。

先日のある集まりで2人の先生が話をしていました。お一人は「従業員を育てるため、時々課題を与えるのですが、何にもやってこないんだよね」とおっしゃっていました。お一人は「もう50歳を超えたので、そろそろ私のなせる技術を教えようと思うのだが、来るのは雇ってほしいと言う者ばかりだ。でもやっと治せるまで苦労して得た技術を、金をやってその上教えてやると思うと腹が立つんだよね」

これは一般的にこの世界の常識ではないでしょうか。「盗まれるのは困る」このように考えるのが普通です。

このようなことが全部ではないにしても、セミナー形式がはやる原因ではないでしょうか。昔は商家での従業員は「のれんわけ」みたいにして育っていったのが、今は雇うほうもそれだけの力がなくなっています。給料を払った上、のれんわけの際はその独立費用も出していたわけですから、大変ではあったようですが、師弟というか主従の関係は密だったでしょう。

いまはこのようなことがなく、弟子入りと言うのは週に1度程度先生の治療院に行き、無料奉仕をしながら人柄とか認めていただき、これなら良いだろうと教えていただけるようになります。私はこのようなことがなかったので詳細は分かりませんが、自分の技術を簡単に教えても先生と同じレベルでは治療ができない。これはどの場合でも同じです。それでインスタントに教えてもらって治療する。でも治せない。すると「なーんだ、あの治療では治らないんだ」と思われてしまうと、先生の評判にもなってしまうのです。これが先生方が一番恐れることではないでしょうか。

首藤傳明師の本に「経絡治療のすすめ」がありますが、その中にもこんな弟子のことが書かれています。学生時代に読んで、仁義無き世界だなーと言う感想は忘れません。

セミナーもごく少人数になると、感覚を伝えることは可能になります。しかし先生が伝えると言うことをしてくれるか否かにかかっていますが。もっともその前に、伝える技術があるか否か、これも問題になるところですが。

前に書いたと思いますが、学生時代に山下?先生を囲んで「脈診」を教えていただいたのは、たった2日間でしたが確実にその技術は伝わっていました。ついツボがとか鍼の刺し方とかに行ってしまいますが、実は弟子入りは「先生の気を受けて、その中で個々の技術を学ぶ」これが本当の弟子入りと言えるのではないでしょうか。いやな先生に付いていても学べません。

さて、一定の技術を身につけてそこから出発しても、必ず壁はあります。でも突き合ったってからでは遅いのです。泥縄式になってしまいます。常に問題意識を持っていなければ、対処ができなくなってしまいます。

学生時代に先生が「患者が腰痛で来ても、必ず内臓疾患を抱えている。それまでまで治してやらないと、患者は付いてこないし口コミもしてくれないよ」おっしゃったのは忘れません。まず運動器疾患の治し方に習熟している前またはその途中までに、その先の臓器疾患の治療を視野に入れておかないといけないと言うことです。この場合臓器の疾患といっても、ちょっと不調なところがあるという程度でも良いと思うのです。気のレベルで臓器に異常が感じられる、それでも良いのではないでしょうか。

長くなったので次回もまたこの項を引き継ぎ、私のぶつかった壁の乗り越え方をちょっと披露してみましょう。

042-365-9781