認知症とはどのようなものでしょうか?
鍼灸師の私がここで認知症の症状などを論じるより、医者や研究者のまとめたものを読まれた方が良いでしょう。
では私こと手のひら先生がどのように治療の根拠を求め、手のひら先生スタイルの高麗手指鍼治療の中で生かすのかを説明いたしましょう。
週刊「東洋経済」2018年10月13日号で「認知症とつき合う」特集が組まれました。
最新の認知症の現状が理解できる特集でした。
ここで理解したのは、
1、根治する薬は今はなく将来も見通しも難しいことです。
2、薬物以外の緩和する非薬物療法の開発が進められている。
3、早期発見の検査法開発
4、介護施設の紹介
2025年には700万人を超えると言われる認知症には、現時点で西洋医学では根本から治せる有効な手段がありません。そこで予防と早期発見で対処する以外ないことになります。
次にご紹介するのはブレインサイエンス・シリーズ第13巻「脳とストレス」です。共立出版 刊です。1995年ころの発刊の名著シリーズで、取り扱った脳とストレスの研究です。ストレスとは何かを理解するのは難しいことですが、ストレスが脳に与えるダメージについては理解ができます。難病とされるものの原因にストレスと遺伝子があげられることが多いのですが、治療法から考えると理解が難しくなります。しかし東洋医学の考え方や治療法から見れば、その原因さえも克服可能ではないかと考えます。
私自身は西洋医学と東洋医学との懸け橋になると考えている、大村恵昭博士発明の「バイ・ディジタル・Oーリングテストの実習」です。理論実践方法が解説されています。この中で注目しているのは、全身の血圧は同じではないというものです。我々は血圧は腕で測るので、脳の血圧なども同じようにイメージしていたのですが、実は計測する箇所によって様々な数値が出ることを知りました。血流と血圧これの複雑さは病気発症の原因にもなると考えます。漢方薬の調整理論は、気・血・水と言われます。1500年の漢方医学では、血の流れ改善が大きな問題にもなるのです。
「脳と循環」ブレインサイエンス・シリーズ20巻 共立出版 血圧は脳によって調節される(副題)
脳に関係する病気については、血液循環が大いに関係すると考えています。
手のひら先生の認知症治療方針
残念ながら現時点で認知症の症例はありません。ではなぜこのページを作ったかと言うと、世界中で突破口のない疾患について、解決方法を提示できると考えられるからです。
脳に関する疾患を考えるとき、は西洋医学は脳そのものに原因を求め解決しようとしています。東洋医学はと言えば、その原典になる「黄帝内経素問霊枢経十八巻」が書かれた時、脳の存在は分からないものとされていました。
したがって脳に関連する疾患については、理解に至らなかったであろうし治療法に関してはありませんでした。現在においてもその決定的な対処法は伝統的な鍼灸治療法はないのです。
問題の一番は脳神経と関連する、ピンポイントで刺激し調整するツボがありません。
このピンポイントのツボは、フランス人医師、ポールノジェ博士が発明された耳鍼で初めて発見されたのです。ただし西洋医学的な物理療法の延長にある鍼では、東洋医学の補寫という概念はなく、いわんや経絡調整はありません。
東西医学の特長を上げる時、西洋医学は疾患部分を東洋医学は人間全体を見るとされています。
確かに西洋医学の処方を見るとそれは脳の中を覗く治療です。異常なたんぱく質が脳の中にたまる、またはその塊が脳内に出来働きを阻害するなどです。
しかし考えればそれらは結果であって原因ではありません。若いときは以上たんぱく質が脳内に蓄積することはなかったのです。
これらは血液循環をつかさどるポンプ、心臓ほかの衰えも考慮しなくてはならないでしょう。全体を調整する作業は東洋医学でも経絡調整、高麗手指鍼では五治処方とよばれます。
ただし脳神経に対応するツボ、これは従来の高麗手指鍼にはありませんでした。
手のひら先生がおよそ5年ほど前から独自に脳神経のツボの発見に取り掛かり、そのツボの運用の理論を完成したのが2018年でした。
発表は韓国手指鍼学会の韓日学術大会でした。このことは拙著「手のひら先生の高麗手指鍼療法」に説明しております。ご興味がございましたらお読みください。
脳神経をピンポイントで補寫が出来、経絡調整で全体が調整できるのは手のひら先生の高麗手指鍼療法だけでしょう。
手のひら先生の治療技術
1、手のひらに可能な限り脳神経のツボを発見した。
2、ツボの運用を理論化した。
3、ツボの補寫を判断できる。
4、ツボに何本鍼を打つべきかを診断できる器具を作成した。
5、血流の改善が同時に出来る。
6、免疫を上げることが出来る。
手のひら先生の治療法では問題ある脳神経を探し、補寫をすることで修復を図ります。最も最初の原因となったであろう、血流と免役の低下をそれぞれ独自の理論と方法で修正いたします。脳だけでなく体全体を同時に、それも手のひらに鍼を刺すことで治療いたします。
もう一つの治療技術
脳に関連する疾患は治療回数で効果は左右されるます。西洋薬漢方薬は1か月に1回の検診(薬は毎日服用)、鍼灸は週1回の治療、按摩マッサージ施術も同じです。だいたい日本人の意識の中に納まっている治療回数でしょう。
ところが週2回以上来院するのは、時間・費用・地理 など障害となるものがあります。20年以上前から何とかこれを埋め合わせるものがないかと考えていました。
また発想の中に中国の古典がありました。ここには臓器と関連する5つの音が決められていました。臓器の色もありましたが、これはすでに研究されている方たちがいらっしゃいます。また私自身も興味が湧きませんでした。
10年ほど前に脳溢血を発症した時、ベットの上で考えたのは単に高麗手指鍼をしても、きっと元には戻らないと考えました。その突破口が脳神経を見つけ出すことでした。いざ突破口を見つけるとそれに伴って、反応または共鳴する音も見つけようと考えたのです。
日本では位相英語ではフェーズと言いますが、ノジェ博士の耳鍼では本ではフェーズ3まで、ご本人はフェーズ6までのつぼを見つけたと仰っています。ところが最初はこのフェーズが何を意味するのか分かりませんでした。もしかするとノジェ博士も分からなかったのかもしれません。
なぜなのかその原理を探していた時に、元東京芸術大学三木茂夫教授のご著書「生命形態学序説」を手にして、このフェーズが人間進化の段階を表し、フェーズごとにツボが現れることを理解しました。
サウンド・アキュパンクチャの誕生
たった5つの音とはいえ二千年前の治療家が、なぜ五臓の音を探し当てていたのだろうか?不思議です。何しろ漫画キングダムが描かれている時代に、なぜ見つけ出せたのだろうと頭をひねるばかりです。勿論書き換えられたものか分かりませんが、素問霊枢の最初のところに今でいう音の振動の長さを、彼らなりの理論ではじき出したと書かれていました。しかしその後音の治療に関しては研究がされていませんでした。
三木茂夫教授のご本を読んでから、フェーズⅠ~Ⅲまで現れる脳神経のつぼを理解できました。
内臓のツボはフェーズⅠで正解です。だからそのツボで効果が出るのでしょう。
しかし内臓でも人類の最初だった魚の時から、変化ないし進化した臓器はあまり治療効果を出せていないはずです。
代表的な臓器は肺臓です。
肺は外気に常にさらされた状態だからと説明されていますが、治療家の立場から考えると刺激すべきツボが違うっているからです。
横道にそれましたが、ツボが決まれば厄介な作業でしたが、次々に臓器も脳神経のつぼも見つけ出せました。
驚くほど規則的であり、それぞれの効果的な音は広範囲にわたるものでした。
最初に形となったのは「不眠症対策CD」でした。
試聴していただいた方たちも、高年齢者からリストラに怯える事務員で、睡眠不足で睡眠薬服用されている方までいました。
しかし世の中には不眠で悩む方はたくさんいても、世の中に出回っている不眠対策用の効果がないものが多すぎました。
これらはモーツアルトの曲が良いとか、羊が1匹羊が2匹の類の理論もないものでした。
それらに懲りた方たちは、価格も高い物には手を出してはくれませんね。
自分でも5年ほど前は脳溢血後遺症の影響でまだ不眠がありました。その時は聞き続けましたが、いつの間にか不眠は治っていました。
それが今年2019年8月末に脳梗塞を発症しました。
退院して4か月弱になりますが、脳梗塞の顕著な後遺症はなくむしろ10年前の脳溢血後遺症がぶり返した感じです。
そこでできたばかりなのですが、自分用のサウンドを作成し試聴を始めました。
左右の耳から別の調整音を入れて、体の調整も行っています。
成果が出れば認知症にも効果が出るはずです。